2007年6月18日月曜日

連立参加こそ支持者への裏切りだ

公明党参議院の福本氏が離党した。「鉄の結束」を誇る公明党・創価学会には動揺が走っているようだ。聖教新聞ではこれから福本氏に対するすさまじい、口汚いバッシングが始まるだろう。「鉄の結束」は宗教裁判の温床でもある。

さて。福本氏は離党に際して次のような談話を発表している。公明党の党運営について「全体主義的な体制だ」「ヒューマニズムを標榜していても、アンチ・ヒューマニズムの政党ではないか」「与党の中で連携するため、妥協している面がすごく大きい」。全面的に首肯する。世論はまさにこのように感じている。そしてこの福本氏に対する幹事長北側氏の反論が見逃せない。「支持者に対する裏切りだ。断じて許せない」。 まあ、創価学会を意識しての発言なのはよく分かる。この感覚が、冒頭に触れた聖教新聞の口汚いバッシングと見事につながっているわけです。
で、北川氏の言で見過ごせないのは、「支持者への裏切り」。手前勝手な言い分は政治家の常だが、おいおいそれは違うだろう、連立政権参加こそ、最大の「支持者への裏切り」だろう、と思うのですが。

学会員さん、思い出してください。これまで選挙は誰と戦っていたのですか?民衆の側に立つ、権力と戦うといって、反自民を掲げて戦っていたのではないのですか?長期にわたり政権に居続ける自民党は腐敗しきっている、だからこそこれを変えなければ日本の明日はないのだ、と言って、自民党と即ち権力と熾烈な戦いを続けてきた、それが公明党の歴史だったのではないですか?

それが突然です。秋谷会長の証人喚問を境に、いきなり自民と連立。
驚天動地ではなかったですか?これこそ「支持者への裏切り」でなくして何なのでしょう?
創価学会はこの件に関してはもちろん正当化しました。聖教新聞ではこれまでと180度逆のことを連日掲載し、組織に対しても連立政権参加の正当性、すばらしさを、宗教的な側面から必死に「言い訳」してきたのでしょう。当然です。宗教の次元に話をすり替えなければ、筋の通りようがないからです。そしてまた学会員さんは、組織に対して完全に従う「おとなしい羊」であるとうことを、学会の執行部はよく理解しているからです。

今回の福本氏の離党。彼の言っている言葉をよく聞いてみる必要がありませんか?組織からだけの話を一方的に受け入れているその姿勢は、明らかに偏っていると思いませんか?
福本氏は広島で生まれた被爆二世だそうです。

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