2007年5月29日火曜日

何を今さら・・・

公明党の太田氏がテレビ朝日などの番組に出演し、参院選での自民党との選挙協力について次のようにお話したようですね。
「集団的自衛権(の行使)を認めて、憲法9条2項を削って、環境権も必要ないと、(公明党と)根本的に違うことを(候補者が)言えば、支援は当然躊躇せざるをえない」。ふむふむ。
何を今さら!・・・
自民党がそもそも自主憲法の制定を党是としていること、しかもその内容のホシは9条2項であること、そんなことはあったりまえのことでしょう!?
しかも安倍氏は宰相になるはるか以前から公然とこうした発言を繰り返し、自民党幹事長のときにも「集団的自衛権は行使できる」「従軍慰安婦に国が関与した証拠はない」等々、首尾一貫している。見事なものですよ。
こうした発言なかんずく自民党とは、公明党と根本的に違うのではないですか?と、世間の常識をもつ人々は皆さん、感じているわけです。だから、公明党と自民党が連立与党というのはどう考えても、理解できないわけです。
それともなんですか?選挙のときに言いさえしなければよいのですか?選挙カーの上で?

ね、だから公明党は「権力の蜜の味が忘れられない」「創価学会を守るためには何でもする」と、言われるわけですよ。
「私たちが自民党にブレーキをかけるのよ」「だから公明党がしっかりしなければいけないのよ」なんてバカな話を真剣に仰る活動家の皆さん(多くは婦人部の方です)をみると、何というか、盲信、狂信としか言いようがないですよ。可哀想であり、怖いですね。

学会員さん。参院選、自民党を応援するんですか?根本的に違うことを言ってますけど?

2007年5月23日水曜日

「加憲」ってなんですか?

公明党がいつから言い出したのかよく分からないのだが、「加憲」。この言葉、意味不明です。何を加えるのか?環境権だとか。これってどうみても、現在の問題を誤魔化しているとしか思えないです。友党の自民党が改憲即ち9条を変えるべきと声高に言い出すものだから、正面からぶつかるわけにはいかないし、かと言って一応平和団体といわれる支持母体の創価学会の手前、何か言わないわけにはいかないし。こんなジレンマの中から生まれたのが「加憲」という意味不明の言葉です。しかも加えるものは「環境」だと。こんなもの反対する人いないでしょ。こういう傾向が与党になってからの公明党には顕著です。問題を避けているとしか見えない。そして支持母体に向けては適当なポーズをとる。庶民の党、平和の党が泣きますよ。
こんなふうに日ごろから感じていたら、やっぱり世間様もそうなんですね。2007年5月22日朝日新聞の声の欄に載っていた投書です。大学講師の岡野さんという方です。紹介します。
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憲法に環境権付加は不要だ   大学講師 岡野 哲
自民党の憲法改正案は、クーデターとも言うべきものだとする18日の常岡教授の専門家としての指摘に、全く同感です。
 ところで、その他にも、日本国憲法に認められる改正として考慮に値しないような案が与党の政治家の発言に見出されます。
 それは「環境権」を付け加えるという、「加憲」と分類される改憲論のことです。しかし、「環境権」の内容があいまいで、この主張には、聞こえのよいレッテルだけが独り歩きしている感じがあります。
 環境問題に関しては、日本国憲法に沿った「環境基本法」が93年に制定されています。この基本法では「環境の恵沢の享受と継承」「環境への負荷の少ない持続的発展が可能な社会の構築」「国際的協調による地球環境保全の積極的推進」など、国や国民などの責務が明示されています。この基本法がしっかり守られていないことに問題があるのではないでしょうか。法律上の課題があるのなら憲法改正ではなく、基本法の改正を行うことで解決を図るべきでしょう。
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「加憲」なんて言ってるときじゃないとおもうのですよ、特に学会さんは。「護憲」「9条2項は不変」と堂々と言うのが創価学会さんではないのですか?それが池田氏の発言なのではないですか?そしてこれは安倍氏と真っ向からぶつかるのですよ。
学会員さん、どう考えますか?

2007年5月21日月曜日

池田氏の発言

資料を整理していたら貴重なものが出てきた。2001年9月25日付け毎日新聞朝刊の池田氏のインタビュー。この中で池田氏は現在の創価学会のあり方の是非を考える上で鍵となるであろう大変重要な発言をしている。聞き手(インタビュアー)は当時毎日新聞主筆の北村正任氏、特別顧問の岩見隆夫氏。以下重要な点を紹介する。
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聞き手:北村
「名誉会長、最近までずっとマスコミに登場しなかったのですが、最近、朝日新聞への寄稿から始まり、登場が続いています。何か思うところがあってですか。」
池田氏:
「創価学会というと、すぐ公明党と見られがちです。その公明は、自民と一緒になっています。一般の方々は学会も同じように、つながってしまっていると思われかねません。そのように思われることは、学会にとっては非常に迷惑なことです。心ある会員にしかられます。また離れていきます。そこで、創価学会の主体性を明確にしておかないと、内部的にも納得感を得られないと思って発言を多くするようにしました。私たちは、公明党を支援するために信仰しているのではない。宗教は人間対人間の心の連帯です。もはや党派性の時代ではない。それでは必ず行き詰る。(以下略)」
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池田氏:
「(中略)私は絶対に第9条だけは変えてはいけないと思います。その他は、やむを得ない場合があるかもしれないが。」
聞き手:岩見
「憲法を見直すこと自体はいいと。」
池田氏:
「その通りです。論議は結構だ。9条は変えてはいけない。」

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池田氏のこの発言と現在の創価学会のあり方。あまりに乖離していると感じているのが、世間だと思うのですが。学会の皆さんは、こういう記事を読んだとき、どのように考えるのでしょうか?
安倍宰相は、明確に「9条を変える」と言って憚らないのですよ。「9条こそがもっとも現実にそぐわない」と、こう声高に張り切って国民投票法案を拙速に進め、集団自衛権の解釈を変更すべく、極右翼のようなメンバーを集めて審議会をはじめた。公明党はこれらを自民党と一致して進めて、学会は選挙において自民・公明一体となった「法戦」を繰り広げている。
このような状況、誰がどう見ても、この池田氏の発言とは真っ向から対立するのではないですか?
池田氏が言う如く、心ある人は既に離れていっている。残るは元気な婦人部と多宝会のみ。
皆さんにとって池田氏は確か師匠ではなかったのですか?それともお飾りですか?
学会員さん、この池田氏の発言、よくよく考えてみませんか。

本当にこれでいいのですか

 東京都知事の石原慎太郎さんが脚本を書き製作総指揮をした、太平洋戦争の特攻隊員たちを描いた映画「俺は、君のためにこそ死にに行く」が公開されましたね。石原知事をインタビューした朝日新聞の広告特集を、私は嗚咽をしつつ何度も読み返しました。
 石原さん、戦争の悲惨さを伝えたいのでしたら、この映画にかけるお気持ちが本当なら、あなたが初当選した後に凍結した「東京都平和記念館」(仮称)の建設を、今こそ始めてもらえませんか。
 戦争の惨禍を記録し、戦争とは何なのか、なぜ戦争がおきたのかを学ぶ場を東京に作りたい。そう考える私たちは鈴木俊一知事時代に都にお願いしました。青島幸雄知事の時にゴーサインが出ましたが、石原知事1年目の1999年に凍結されてしまいました。以来、そのままです。(中略)8年前の凍結の理由は財政難でした。いま、東京でオリンピックを開くお金があるのなら、施設はできるはず。どうか今のうちに建てて欲しい。
(中略)私もかつては軍国少女でした。42年、日本軍がシンガポールを占領したとき、無邪気に喜んでいました。今の若い人は戦争のこと、日本がアジアでひどいことをしたことを教わっていないし、知りません。その彼らに、「北の脅威」を吹き込んだら、かつての軍国少年、軍国少女と同じ。18歳から国民投票を認めたら、改憲に賛成するでしょうね。(中略)出来るのなら東京の真ん中で訴えたい。「みなさん、本当にこれでいいんですか。歴史をきちんと学ばないまま9条を変えていいのですか」と。
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 2007年5月21日朝日新聞 ”私の視点”に掲載された高木敏子さんの投稿の一部です。
 タイトルもそのまま紹介しました。是非全文をお読みになられることをお勧めします。
 高木敏子さんは、あの「ガラスのうさぎ」の作者です。
 高木さんは”嗚咽をしつつ何度も読み直した”といわれていますが、私はここを読んで思わず同じ感情がこみ上げてきました。
 衆生病む ゆえに我病む。
 社会の趨勢に対して鋭敏な感性がなければ、この感情は分からないのではないでしょうか。
 
 平和を愛する創価学会のみなさんは、どのように感じるのでしょうか?
 石原や安倍を全力で支援する皆さんは、高木さんの発言にどう向き合うのでしょうか?
 

2007年5月14日月曜日

愚人に誉められる創価学会

改憲にひた走る安倍。憲法でもっとも現実に合わないのは9条と言い切る安倍。公立学校の道徳の時間を「教科」として評価対象にするという安倍。従軍慰安婦に対する発言を何故か米国大統領ブッシュに謝る安倍。この安倍について朝日新聞に興味深い記事が載っていたので紹介します。学会員さんは既に参議院選挙の『戦い』で、新聞など読む暇もないと思いますので。
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(5・14付 ポリティカにっぽん)。
1997年、従軍慰安婦が中学校教科書に載ることに反対した自民党議員たちの「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」。代表は中川昭一、幹事長は衛藤晟一、事務局長は安倍。さあ、この会で、従軍慰安婦にお詫びと反省を述べた「官房長官談話」の河野洋平を呼んで次のようなやりとりをしている。
K議員:「この程度のことを外国に向けてそんなに謝らなきゃないかんのか?兵隊にも何にも楽しみがなくて死ねとは言えない。楽しみもある代わりに死んでくれと言っているわけでしょう」
河野:「この程度と言うが、女性一人一人の人生にとっては決定的なものではなかったか。戦争だから、女性が一人や二人、ひどい目にあってもしょうがないんだとは思わない」
衛藤:「軍が直接、女性を引っ張った事実はあったのか。料金は内地よりも3倍だとか」
安倍:「慰安婦の証言の裏づけをとっていないではないか」

従軍慰安婦が「この程度」!当時は公娼制度があったんだ、韓国にだってキーセンハウスがある、慰安婦には金を払っていた、軍が強制した証拠はどこにあるのかといった発言が飛び交っている。そこには、女性の尊厳も、軍への戒めも、戦争そのものへの反省も、国家が個人を苦しめる強制装置なるという洞察も伺えない。その「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」から安倍政権の多数の要職が出ている。
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以上がその部分。
従軍慰安婦に関する証拠は日本に限らず、世界中に存在している。それらの公的文書に基づき、戦後の裁判が行われたのは周知の事実です。これを否定する人はただの無知の人です。

さあ、学会員さん。この安倍さんを皆さんはどう評価するのですか?
生命の尊厳を掲げる学会員さんは、このような発言をする安倍さんを支援しています。全力で。
そして安倍さんも公明党を【友党】として絶大な信頼を寄せている。学会の皆さんを心強い味方、同志として賞賛している。

【愚人に誉められたるは第一の恥なり】。
皆さんは、日本一の恥知らずでしょうか?それとも安倍さんは賢聖なのでしょうか?
戦う学会員さんのお考えを訊きたいです。