2007年3月19日月曜日

選挙活動について

創価学会は宗教団体であるが、社会に積極的に関わろうとする点にその特質がある。
宗教とはそもそも社会から隔離された特別の世界ではなく、社会にしか存在しないものであるから、この点は極めて理解できる。学会員さんが熱心に政治に関与するのは全くのところ素晴らしいことだ。
そしてまた学会員さんが政治活動を、自身の内面においては宗教活動として捉えて行うことも何ら異論などない。
学会の友人によれば、多くの学会員さんにとって政治活動 (もちろんこれは公明党の支援活動であるが) は、広宣流布の戦いであり、宿命転換の戦いであり、功徳を戴くチャンスである、という。善哉。

ところが・・・

公明党が自民党の友達になってからの選挙活動には、これまでのものとは相当なズレが生じているように思うのだが、さて、学会員さんはどのように感じているのだろう。

例えば・・・
これまでは自民党のことを”魔”と呼んで、私たち外部のものには”絶対に自民党には投票してはいけない”と言っていたのだが、今度はいつのまにやら民主党が”魔”になっている。自民党は?というと、責任与党として現実路線を進んでいる などと仰る。

公明党の従来の主張と、自民党、特に安倍などはその主張が全く相容れないと理解しているのだが、この点はどうなのだろうか。従来の公明党支援の根拠は友人によれば”仏法の平和思想を体現している”ということであったのだが、自民党の主張は全く逆にしか思えない。宗教的信念に基づく政治活動であればそこには自ずと一線が引かれると思うのだが・・・

と、根本的な疑問が雲のように湧いてくる。

いまや学会員さんの政治活動は、かつてのように宗教的信念によって是非を判断することをやめ、とにもかくにも「創価学会を守る」ために与党としての地位を確保すること、ここに目的を定めた感がある。こうなってくると、これまで感心していた政治活動も全く色褪せてしまう。
 
 更に危惧するのは、学会員さん個々人が組織をあまりに無批判に (ここが宗教団体の特質であろう、疑問は即ち不信として扱われる) 全てを受け入れるのだが、学会員さんは果たして「考えて」行動しているのだろうか。今の学会員さん、特に政治活動を熱心に行っている婦人部の方などを見ていると、申し訳ないのだが、あのオームの信者と重なって見えてしまうのだ。共通しているのは、熱心な信仰心。素直な信仰心。そして相当飛躍した論理。

仏法とは道理なり、道理とは主に勝つものなり・・・学は光、無学は闇・・・

学会員さんの考えを聞かせてほしい。

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